ラッシュ/プライドと友情



邦題通り、プライド、友情が呼応するように宿命関係が描かれた男たちのアメリカ映画。面白い、傑作!
ダニエル・ブルーリュの芝居に痺れるよ。
僕自身、小学生の時からF1中継をかぶりつくように観ていたシューマッハ、ライコネン世代。その前のセナ時代より一つ前のニキ・ラウダ、ジェームス・ハントのF1ブームの1976年が舞台の今作。
男は女を愛する。それ以上に男は車を愛すの台詞が物語るようにライバル関係を描くロン・ハワード演出が絶品。
走行シーンの撮影、レース結果を流れるように描くシナリオ、交錯する2人の演技、エンジンの稼働を見せる撮影、大事故から這い上がろうとする展開にもう言葉が出ない。
ヘルメットを懸命に震えながらかぶるところでは僕が一番震えて観ていた、そんな気がする。
こういう映画こそ、6割が映画館に一年間を通して一度も足を運ばない日本の観客に観て欲しい。
観にいく理由は何でもいい。
デートでも、ヘムズワース目当てでも、KinKi Kids目当てでも。
とにかく素晴らしかった。

人生にはライバルが必要だ。
「偉大な者というのは、凡人が味方から得るものよりも、遥かに多くのことを敵から得る者のことをいう」

豪華スタッフにキャスト。
これだけでも観る価値あり。
是非劇場で!

2013/ロン・ハワード/★★★★★☆