トランス





年を重ねても映画を偏愛のように撮り続けるダニー・ボイル監督最新作『トランス』を観た。
作品の内容や結末は当初の想像とは違っていた。
それが良かったのか悪かったのか、分からない。

ボイルの出世作『トレインスポッティング』のスタッフが17年ぶりに再結集した。
撮影アンソニー・マントル、編集ジョン・ハリスとあって奇抜なカット割と映像がよく映えていた。
おしゃれな映像だった。




「トランス」の画像4

主演のジェームズ・マカヴォイもさることながら、
ヴァンサン・カッセルの演技が当たり前に良かった印象です。

ストーリーは難しくないので最後の結末で、
「してやられた、すごい!」となるのか、
「なんだ、どれだけ」となるか、
はたまた「まさかこれが結末?」となるか。

みんなの感想を聴きたいです。

FOXサーチライトの作品は良いですね。
これからも注目です。

ただ、日本版予告編・パンフレットともにチープ感が漂う。
もったいない。

ダニー・ボイル最新作!是非。

 

2013/ダニー・ボイル/★★★★☆☆













ルノワール 陽だまりの裸婦

「ルノワール 陽だまりの裸婦」の画像1

2012/ジル・ブルドス/★★★☆☆☆

パッション




みゆき座にてブライアン・デ・パルマ監督最新作『パッション』を鑑賞。

いやー、なにこれ!デパルマワールド全開!
デパルマ版「火曜サスペンス」!!あの火サステーマがぴったりだった。
最高、面白い。あのチープな感じ。お金のかかったメロドラマ。
昔のトレンディドラマのような空気感。
音楽がピーノ・ドナッジオとあって相性抜群だった。
クローズアップ、俯瞰の螺旋階段、長回し、スプリットイメージ、デパルマカット!
あの大胆な分割画面の対比は、デパルマおかえり!と言わんばかりに笑ってしまった。

「パッション」の画像1

今作は、アラン・コルノー監督の遺作『ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて』(10)のリメイク。
設定を再考し、脚本も手掛けた。
このサスペンススリラーを是非劇場で堪能して欲しい。
ただ、公開館少なすぎ!もっとやってよ。遠くまで足を運ぶ価値はあります。
監督はインタビューでこう語っています。
「この映画は何が真実で何が違うのか、目覚めるまでわからない夢を見ているような感じだ。それに犯罪の手順を、非常に洗練された夢の世界に織り込んでいくことで楽しさが倍増するんだ」。
「完全に謎が解明するまで、誰が殺人に成功したのかわからないように組み立てた。それこそがミステリーのあるべき姿だからね」。




冒頭の、パナソニックのスマフォを水の中に落とすシーン。
社会風刺が心をくすぐる。「スマートフォンはスマートでないと」と。
ラストのヒッチコックの『めまい』のテーマ曲をアレンジした音楽。
というか、展開自体が『めまい』を存分に意識している。
こちらも大好きな映画なのでそれだけで最高。




結末とか、謎の解き明かし方とか、もうどうでも良くなるくらいのミステリーでした。
今でも最後の解釈は完全にまとまってないですが、、楽しめました。面白い。
是非この機会にデパルマを!





 


2012/ブライアン・デ・パルマ/★★★★★☆




美輪明宏ドキュメンタリー 黒蜥蜴を探して


「美輪明宏ドキュメンタリー 黒蜥蜴を探して」の画像2

2010/パスカル=アレックス・バンサン/★★★☆☆☆