ワン・チャンス



オペラ歌手ポール・ポッツがオーディション番組の優勝で人生を変えた半生を描く自伝的コメディ映画。

監督が『プラダを着た悪魔』『23年目の夫婦喧嘩』のデビッド・フランケルということもあり、TV番組の感動ドラマのような万人向けに作られている。
コメディ要素を盛り込んだ改変がうまく、笑いの後に涙を誘うような演出。

冒頭のファーストシークエンスでいじめられっこの過去から現在をテンポよく映し彼の人物像を提供したうえで進んでいく流れは気持ちが良かった。
ただ、時間経過を何度かテロップだけで描いたところがわかりやすいながらも一度間をとってしまうために息をついてしまったのが残念でした。
本作の見所は、キャラ作り。
その細かな気遣いにグッときた。

2013/デビット・フランケル/★★★☆☆☆