おとなの恋には嘘がある



こんな僕でも共感できるところがたくさんあって、無理のない親子関係、恋愛模様のリアリティ。
嫉妬するぐらいの絆にほっこりすると同時に泣けてくる。
娘役の二人のあの佇まい、自然な綺麗さがまたいい。
特出していたのは、主演の二人の演技力。
ジュリア・ルイスの母役は、日本にも通じるところがあって彼女の表現の幅に恐れ入った。
そして、ジェームズ・ガンドルフィーニ。
彼がただ存在していただけでグッときた。
急死したことを知っていたからではあるが、彼が今作に残したものは大きい。
体で示す父の姿、それはスクリーンそのものに投影される。
映画同様、僕のこの思いもアルバートに捧げます。

よく分かった、もう言わなくていいよ。

2013/ニコール・ホルフセナー/★★★★☆☆