名探偵コナン 異次元の狙撃手



赤井秀一の正体を伏線に展開していくが、明らかな点が多く結末に驚きは無かった。
アクションが年々過剰になり、狙撃手よりもこちらの方が異次元であった。他キャラの存在が目立つようにもなり、些かコナンがミスリードする場面もあり、目線の置き所が迷い、困惑した。

原作キャラが初登場を果たし、ファンにはたまらない演出もあった。
アクションは派手だが舞台は地味で、犯人のメッセージが解けた瞬間のカタルシスはあまり感じられない。
ネイビーシールズがここでも登場。
字幕や人物配置、動機が少し大人向けであった。

来年の公開も決まり、コナンはどこまで続くのか、どこに向かうのかとこれからの展開は楽しみな一方、張り巡らされた布石が多すぎて回収がスッキリするのかなど不安もある。
個人的には、劇場版は大きなスケールで圧倒されたいなと今作で思った。

2014/静野孔文/★★☆☆☆☆