人生は、
よく分からない曖昧なことばかりで、その中で生きて行かなきゃいけないんだ。
序盤は、伏線をはるための一時間。
中盤は、関係を明らかにさせる三十分。
後半は、伏線が回収されていたことに気付く。
皮肉と罵倒の台詞の連続は、家族と人生を重ねるように出来ていた。
売りの演技合戦も楽しく見られたが、
複雑な人物関係な脚本がやや引っかかる。
それも有りなら、これも有りか。
それが無しなら、これも無しってことでいいのかな、という具合に。
冒頭の紙とペン、
だらしない性格が繋がった瞬間はグッときた。
ラストシーンはよくある映画だなとなるが、
ふと、平野が語る哀愁がとても悲しい始まりの映画だった。
クロエ・モレッツがオーディションを受けていたらしいが、
結果的にアビゲイル・ブレスリンがとてもハマっていたからこっちで良かったと思う。
ハリウッド的映画だったけど、
日本でも十分に描ける内容だと感じた。
誰がどのように思っているのか、
それは家族でも分からないこともある。
それでも家族の絆は強い。
傷はしっかりと根幹で共有されていた。
2013/ジョン・ウェルズ/★★★☆☆☆